歯科医ママの歯のお話

現役歯科医ママが歯とお口に関する本当の情報をお伝えしています。

こどもの歯磨きっていつから?本当に大切なことは?ママ歯科医が教えます!

歯科医師のぱふぇこです。

最近ツイッターはじめました!毎日歯に関する有益な情報をつぶやいているので、

よろしければフォローしてくださいね。

 

さて、今日はこどもの歯磨きの話。

 

 

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こどもの歯磨きについて、迷われている方多いようですね。

 

 

歯医者にいけばしっかりみがいてね!の一言で済んでしまうことも多いようですし、

自治体の検診も一人一人にしっかりとしたフォローがあるわけではないことが多いですよね。

 

でも不安!子どものことは自分以上に心配になる・・・

 

そんなママ・パパに、歯科医師という目線、母という目線両方からこどもの歯磨きについて、いつから始めたらいいのかなど、

本当に大切なポイントをお伝えします!

 

この記事さえ読めば、今日からあなたはこどもの歯を誰よりも守ることができます!

 

この記事はこんな人におすすめです。

・こどもの歯磨きについて悩んでる

・こどもの歯磨きいつからはじめたらいいのかわからない

・そもそもこどもの歯に関して何をきをつけたらいいのかわからない

 

大人の歯ブラシについて気になる方はこちらをお読みください。

 

www.buffeko.com

 

子どもの歯磨きが大切な理由

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そもそも子どもの歯磨きってなぜ大切なんでしょう?

 

こどもって大人と比べてそんなに甘いもの食べないのに・・・

食べる量だって少ないし、なんで磨かないといけないの?

 

よく言われます。たしかにその通りですよね。

 

しかし、磨かないといけません!

 

理由は・・・

 

乳歯はとってもむしばになりやすく、一度なると重症化しやすいからです!

 

少し難しい話になりますが、乳歯は永久歯よりもむしばが神経まで到達しやすく、痛くなったり腫れたりしやすいです。

神経まで到達すると、いわゆる根の治療をしなくてはならないですし、

後に生えてくる永久歯に問題が生じてしまう可能性もあります。

 

なので、できる限りむしばにしないことが大切です。

おわかりいただけましたでしょうか?

 

こどもの歯磨きについて

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こどもの歯磨きについて押さえておきたいポイントをまとめました。

始めるタイミング

まず始めるタイミングなのですが、

一般的に歯が生えてきた段階ではじめるとよいとされています。

 

実際私もこどもに歯磨きをはじめたのは歯が見えてきてすぐでした。

はじめは本当に数秒で終わってしまいますが、毎日続けることで、

口の中に食べ物ではないなにかをいれる訓練になったと思います。

 

今も、歯磨きするよーと言うといやそうにすることもありますが、

口の中に歯ブラシをいれることには抵抗がないようです。

歯ブラシの選び方

お子さんの歯ブラシについては、歯ブラシに興味をもって、自分でにぎるようになってから自分一人でしっかり磨けるようになるまで歯ブラシは2種類準備していただきたいです。

 

お子さんが自分でもつ歯ブラシ

ここで重要視していただきたいのは、とにかくお子さんが慣れるためというのが1番の目的だということ。自分でもって歯磨きをする習慣をまずはもっていただきたいです。

なので、親しみやすいキャラクターやカラフルな色などがついているとお子さんも抵抗がなくてよいかもしれません。

 

歯ブラシそのものに拒否反応がなければ、次に着目していただきたいのが、持ち手の部分。

 

以前お子さんが割り箸をもったまま転倒し、割り箸がのどにつきささり、脳に障害を受け亡くなったという悲しい事件がありました。

歯ブラシも同様のリスクがあります。

 

なので、まずは持ったまま歩き回らないように、座って歯磨きをするように指導することが大切です。

また選ぶ際に、のどの奥まで入りにくいように設計してあるものを探すこともポイント。

 

我が家は初めはこのセットを使用していました。

 

 こちらのセットだと、段階的に歯ブラシにならすことができます。

 

また、歯ブラシが喉の奥に入り込まないように、ストッパーがついています。

ストッパーはとても大きいので口の中に入らないので、必然的に頭の部分も奥まで入りすぎないようになっています。なので側で安心して見てあげられます。

初期のセットだと、毛がシリコンになっています。なのでお子さんは磨いていても痛みを感じにくい設計になっています。

 

こちらが一歳までのセットなので、その後は⇩こちらに移行しました。

 

クリニカKid's ハブラシ 0-2才用 3本パック(イエロー)

クリニカKid's ハブラシ 0-2才用 3本パック(イエロー)

 

 

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現在も我が家は愛用しています。

 

なにがおすすめポイントかというと、まずミッキーがついているところ。ミッキー大好きな娘は、「ミッキーさんの歯ブラシとって!」と言ってきます。

 

そしてこの歯ブラシすごいのが、歯ブラシの毛の部分がすごくまがるようになっているんです。

 

なので、ほっぺたなどに突き刺してしまう心配がありません。ただし、ストッパーなどはついていないので、奥の方まで入る危険性がありますので、見守りは必要です。

 

デメリットは特にありませんが、強いて言えば毛がやわらかいので、がじがじ噛むとすぐだめになってしまうところでしょうか。子どもは噛んでしまうのが当たり前なので、仕方ないとも言えますね。

 

我が家は現在娘が2歳ですが、まだまだこちらを使用したいと思っています。

 

 

仕上げ磨き用の歯ブラシ

こちらは大人が使用するものです。

子どもが持つ歯ブラシは事故を起こさないことを最優先で作られているので、基本的に清掃性が悪いです。そのままそれを仕上げ磨きにするには不向きです。別で必ず準備してください。

選ぶポイントとしては、とにかく頭の部分が小さいことです。

頭が小さくないと、奥の歯のさらに奥など、虫歯になりやすい場所を磨くことができません。

我が家ははじめは

 

 こちらの歯ブラシを使用していました。すこし曲がっているので使いやすいです。

ヘッドが小さいので、こどももおえっとなりにくく、よかったです。

 

その後は

 

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クリニカKid's ハブラシ 仕上げみがき用 3本パック(ピンク)

クリニカKid's ハブラシ 仕上げみがき用 3本パック(ピンク)

 

 

クリニカの歯ブラシを使用しています。こちらも頭が小さめなので、嫌がる奥の方までしっかり磨けます。メーカーさんでそんなに大差はないかもしれません。

 

仕上げが大暴れしてしまって難しいという親御さんいらっしゃるのですが、どこの家庭でもそうだと思います。

夜寝る前だけでいいので、すこしがんばって大人二人がかりででも、磨いてあげるのが理想です。

 

 

フロス

子どもの歯でもフロスは必要です。

なぜなら、子どもの歯はすこし歯と歯の間の隙間が大きいので、ものが入りやすいんです。ものが入ってしまうと、むしばになってしまいますから、必ず併用してください。

おすすめはこちら

 

プローデント 子供用 フロスちゃん 20本入 × 12個

プローデント 子供用 フロスちゃん 20本入 × 12個

 

 

糸がホルダーに入っているのですが、小さくて、子どもでも使いやすいです。また反対側にくまちゃんの絵がついているので、我が家では「くまちゃんしようねー」というとスムーズにさせてくれるので助かっています。

 

歯ブラシだけでもてこずっているのに、フロス・・・無理だよ!

という親御さんのご意見もよく聞きます。

そんなパパ、ママ、フロスためしたことありますか?

実は娘はフロスではあまりあばれません。おそらく歯ブラシにくらべると小さいので異物感が少ないからだと思います。なので、むしろフロスをしてから歯ブラシに移行したほうがスムーズなんです。

まずはフロス、試してみましょう。

 

歯ブラシのタイミング

基本的には食べたら磨くスタイルがいいかと思います。ただ、あまりお腹がいっぱいだと眠くなってぐずることもあるので要注意。

また、唾液の緩衝能といって、食事をしたあと、口の中は酸性になるのですが、その後唾液が中性に戻してくれる機能があります。酸性のうちに磨くと、歯が削れ過ぎてしまうこともあるので、15分から30分程度食後待ってから歯磨きをするとよりよいです。

ただし、そこまで待ってたら寝てしまいそう、、、という時は、お茶や水など飲み物をすこしくちに含ませてから磨くとよいと思います。

 

またどうしても忙しくて磨けない!というときは、夜が一番唾液が少なくなり、むしばになりやすいので、夜だけは必ず歯磨きをしましょう。

歯ブラシのやりかた

基本的に歯ブラシをする人の膝にお子さんのお顔がくるスタイルが一番よいかと思います。

 

で、大きく口をあけてもらってまずはしっかり観察しましょう。

 

歯がかけていないか、新しく生えている歯はないか、歯の表面が白っぽくなったり、黒っぽくなったりしていないか・・・

 

これらの観察はすごく大切で、お子さんは自分で痛いことがまだ正しく表現できないことが多いので、しっかりみて、なにか違うところがあったら早めの歯科医院の受診をおすすめします。

 

次にブラッシング。やみくもにはじめるとどこを磨いたかわからなくなってしまうので、順番をきめて行うといいです。左上ほっぺた側→右上ほっぺた側・・・という感じです。

 

このとき注意していただきたいのが、上顎の一番真ん中の歯の間に一本筋が入っていることがあります。これは異常ではなく、上唇小帯といってだれにでもあるものなのですが、大きくなると、上の方にあがってみえなくなってしまいます。小さいうちはそれがしっかりとあります。

そちらをブラシでこするととても痛いので、さけるようにして磨いてくださいね。

 

はみがき剤の選び方

歯磨き剤はいらないという意見もありますが、一般的には歯ははえはじめが一番脆く、そこから唾液のカルシウムと結合して強くなると言われているので、生え始めの一番吸収力があるときにフッ素を取り入れてあげるのはとてもいいと思います。

 

 

 

歯磨きジェルはいくつか販売されていますが、軽くゆすぐことを書いてあるものがほとんどですが、こちらはゆすがなくてもいいと明記されているので、歯磨きをはじめたばかりのお子さんには安心してお使いいただけると思います。

 

我が家ははじめこちらを使って歯磨きになれてから、今は⇩こちらの商品にかえました。

ライオン チェックアップジェル バナナ 60g

ライオン チェックアップジェル バナナ 60g

 

 

 

 フッ素濃度が低めなので(500ppm:現在の日本の歯磨剤に含めることができるフッ素濃度の1/3程度)安心して使えます。

フッ素は大量服用すると毒性があります。

しかし、あくまで大量服用。少なくともこのジェルを仕上げ磨きの際に歯ブラシに少量のせて使う分には問題になることはまずありません。

ジェルは今は口の中に30分ふくませて、残ったものがあれば、ガーゼでぬぐっています。

 

本当に大切なこと

ここまで歯磨きについて詳しく書いていきましたが、そもそももっと大切なことがあります。

それはむしばになりにくい環境を親がつくってあげること。

むしばは、砂糖を摂取して、そのまま放置してしまうとなる・・・わけではないんです。

実はむしば菌がいなければどんなに砂糖をとってもなりません。

つまり、押さえつけてまで歯磨きする必要がないんです。(仕上げは必要ですが、むしばになるリスクが全然違いますし、お子さんも口の中が痛くないからか、そんなにてこずらないことが多い印象です)

逆にむしば菌が多く、3歳くらいの段階で何本かむし歯があるお子さんは・・・残念ながら、押さえつけてでもしっかり仕上げ磨きをしてあげないといけません。

 

ではむしば菌はどこからやってくるのでしょうか?

生まれたての赤ちゃんはむしば菌はもっていません・・・

 

そう、パパママの唾液から感染して、お子さんのお口にむしば菌がすみつくことになるんです。一度住み着いてしまったら、どんな方法でも取り除くことはできません。

 

つまり、パパママの唾液からの感染を防ぐのが、1番の予防方法なんです。

 

そのためにきをつけていただきたいのが、

・歯ブラシやスプーンなど食器を共用しない

・口移しであげない

・親の口腔環境をよくしておく

ということです。

 

ここをきちっと守ってあげると、今後の人生が大きくかわってきます。

 

おわかりいただけましたでしょうか?

歯は一本100万円の価値があるとも言われています。

え!?と思われるかもしれませんが、治療をなんども繰り返して、最終的に入れ歯やインプラントになれば、それくらいのお金はかかると思います。

お子さんの資産を守る!というイメージで歯磨きをされると、よりがんばれるかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

 

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