FXを利用した為替ヘッジ(vsアメリカ株)
おはようございます。
今日は、ゴールデンウィークの相場に備えて、DMM FXを利用して、アメリカ株ポートフォリオ(ドル資産)に対して為替ヘッジを作ってみたことについて纏めたいと思います。
- ポートフォリオ概要
- アメリカ株は長期的に右肩上がりを続ける
- ドル円は80円から120円のレンジで上がったり下がったり
- ドル円の過去の年間変動
- FXを利用した為替ヘッジ(ドル売り円買い)
- FXは強制ロスカットに要注意
ポートフォリオ概要
現在、バフェ子のアメリカ株投資のポートフォリオは、
- 約4万ドルのアメリカ株式
- 4000ドルのドル待機資金
- 40万円の円待機資金
という感じで、ざっくり500万円弱のドルを保有しています。
アメリカ株は長期的に右肩上がりを続ける
基本的にバフェ子は、アメリカ株(特にハイテク株やヘルスケア株)は成長を続けることができると信じているので、長期投資で考えています。
長期で持ってれば波はあれど株価は上昇していくと考えていますので、数十パーセント下がろうが特に気にしません。
ただ、アメリカ株投資をする際に気になるのが、為替(ドル円)です。
ドル円は80円から120円のレンジで上がったり下がったり
FXで儲けるのは難しいと言われたりしますが、個人的に思うのは、
- 株は、各々の企業”自身”の成長、つまり「絶対評価」。
- FX(為替)は、二国間の金利差や経常収支や物価動向などの「相対評価」。
この違いが投資の難しさの違いなんだと思っています。
言い換えると、株は、その企業の利益が成長し続ければ、株も上がり続けます。
一方、為替(ドル円)は、たとえばアメリカ(ドル)の金利が上がり続けたからと言って、ドル高が続くとは限りません。日本(円)の金利動向も影響してきます。
また、変動要因が多いのも難易度を上げています。
株は、要は「利益」です。
為替は、要因を上げるとキリがありません・・・
上記のような理由もあり、ドル円は、一方向的に円安ドル高に進み続けたり、円高ドル安に進み続けたりはしません。
ころころ注目される要因が変わって、上がったり下がったりを繰り返しています。
だからトラリピとかも注目されるんだと思います。もしかしたらFX投資には、相場観を考えず、機械的にレンジ内で売った買ったを繰り返すトラリピが一番適しているのかなと思ったります。
個人的には、数十年間という流れでは、80円から120円のレンジで行ったり来たりするのかなと考えています。
特に長期的なレンジという意味では、公益財団法国際通貨研究所が公表している下記の「購買力平価」のグラフを注目しています。
https://www.iima.or.jp/files/items/185/File/doll_yen.pdf
購買力平価(PPP:Purchasing Power Parity)とは?
理論的に全く貿易障壁のない世界を想定すると、そこでは国が異なっても、同じ製品の価格は一つであるという「一物一価の法則」が成り立ちます。この法則が成り立つ時の二国間の為替相場を購買力平価と言います。購買力平価のうち、上記のように、現時点で異なる国の間で同じ製品を同じ価格で購入できる水準として算出されるものを「絶対的購買力平価」と言います。また、過去の内外不均衡が十分小さかった一時点を起点として、その後の当該国間のインフレ格差から時系列的に物価を均衡させる為替相場を算出するものを「相対的購買力平価」と言います。https://www.iima.or.jp/ppp.html
簡単なものだと、ビッグマック指数とかありますよね。
例えば、アメリカのビッグマックは1ドルで、日本のビッグマックは100円だったとすると、同じものの価値は一緒ということで、1ドル=100円になります。
アメリカの物価が上がってビッグマックが2ドルになったけど、日本のビッグマックは100円のままだったとすると、1ドル=50円の価値になります。
去年、アメリカの物価が急上昇したことが経済指標で発表されたことをきっかけに円高ドル安に動いたのはこうゆう理屈ですね。
これを消費者物価、企業物価、輸出物価を基準にあれこれ計算したのが上の赤青緑のチャートです。
まぁ細かいことは置いておいて、要は上記のチャートの赤の線と青の線の間を行ったり来たりするのかなと考えております。
ドル円の過去の年間変動
ドル円の過去の年間の変動はこんな感じです。
毎年だいたい10円から20円くらいの変動幅で動き、毎年円安になったり円高になったりを繰り返し、ふらふらしています。
西暦 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 変動幅 | 変動率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1995年円安 | 99.55円 | 104.7円 | 79.75円 | 103.35円 | 25円 | 25.11% |
1996年円安 | 103.41円 | 116.4円 | 103.07円 | 115.9円 | 13.33円 | 12.89% |
1997年円安 | 115.85円 | 131.56円 | 110.52円 | 130.61円 | 21.04円 | 18.16% |
1998年円高 | 130.55円 | 147.63円 | 111.53円 | 113.2円 | 36.1円 | 27.65% |
1999年円高 | 113.28円 | 124.79円 | 101.22円 | 102.21円 | 23.57円 | 20.81% |
2000年円安 | 102.11円 | 115.05円 | 101.31円 | 114.27円 | 13.74円 | 13.46% |
2001年円安 | 114.33円 | 132円 | 113.52円 | 131.63円 | 18.48円 | 16.16% |
2002年円高 | 131.55円 | 135.15円 | 115.34円 | 118.74円 | 19.81円 | 15.06% |
2003年円高 | 118.76円 | 121.87円 | 106.75円 | 107.33円 | 15.12円 | 12.73% |
2004年円高 | 107.26円 | 114.88円 | 101.81円 | 102.35円 | 13.07円 | 12.19% |
2005年円安 | 102.67円 | 121.36円 | 101.66円 | 117.7円 | 19.7円 | 19.19% |
2006年円安 | 117.85円 | 119.86円 | 108.96円 | 119.01円 | 10.9円 | 9.25% |
2007年円高 | 118.97円 | 124.11円 | 107.21円 | 111.46円 | 16.9円 | 14.21% |
2008年円高 | 111.79円 | 111.95円 | 87.1円 | 90.91円 | 24.85円 | 22.23% |
2009年円安 | 90.84円 | 101.43円 | 84.76円 | 93.04円 | 16.67円 | 18.35% |
2010年円高 | 92.97円 | 94.98円 | 80.24円 | 81.12円 | 14.74円 | 15.85% |
2011年円高 | 81.17円 | 85.52円 | 75.54円 | 76.94円 | 9.98円 | 12.30% |
2012年円安 | 76.88円 | 86.78円 | 76.02円 | 86.73円 | 10.76円 | 14.00% |
2013年円安 | 86.68円 | 105.41円 | 86.54円 | 105.26円 | 18.87円 | 21.77% |
2014年円安 | 105.24円 | 121.85円 | 100.75円 | 119.66円 | 21.10円 | 20.05% |
2015年円安 | 119.61円 | 125.85円 | 115.85円 | 120.14円 | 10.00円 | 8.36% |
2016年円高 | 120.21円 | 121.68円 | 99.47円 | 116.85円 | 22.21円 | 18.48% |
2017年円高 | 117.49円 | 118.61円 | 107.31円 | 112.67円 | 11.29円 | 9.61% |
2018年円高 | 112.61円 | 114.55円 | 104.64円 | 109.57円 | 9.91円 | 8.80% |
FXを利用した為替ヘッジ(ドル売り円買い)
上記のような理由で、アメリカ株は右肩上がりを信じて長期で保有したいけれども、ドル円はできれば長期保有は避けたいと考えています。
そこで、活用したいのが、ヘッジ目的でのFX投資。
個人的に、112円という水準は、80〜120円のレンジの結構上の方にいるので、特にゴールデンウィーク前にはなんとかヘッジしたい。と考えました。
ということで、先週慌ててこちらのDMM FXの口座を開設しました。
いろいろFXの会社を見比べてみましたが、正直大差ないかな(笑)
安易に、FX口座数国内1位のDMM FXの口座を開設しました。
一応、「口座数が多い=取引高も多い=売値と買値のスプレッドが安定しやすい」のかな?とか思ったりしました。
開設自体は、インターネットで申し込んで数日で開設完了してびっくりでした。
で、さっそく112.002円で1lot分、ドル売り円買いを行いました。
1lotというのは、1万通貨。つまり1万ドル=112万円分のドルを売りました(=ドル安になると儲かるポジション)
さっそくプラスになってます(嬉しい)。
その分、アメリカ株の円建ての評価が下がってるんですけどね・・・
冒頭書きましたが、4.4万ドルくらいのアメリカ株とアメリカ株購入用待機資金のドルがを持っているので、これで、その4.4万ドルのうちの1万ドルをヘッジできました。
半分くらいはヘッジしたいですけど、これでも精神的にはちょっと安心しました。
FXは強制ロスカットに要注意
FXの怖いところは、とにかく強制ロスカット。
個人投資家の最大のメリットは「長期投資!」(という名の塩漬けだったりもしますが・・・)
だいたいの投資は長期で持ってれば勝てるチャンスがありますが、強制的に売られてしまったら元も子もないです。
これは株式の信用取引にも言えることですね。
ですので、証拠金不足になるのだけは絶対に避けないといけません。
私は、20万円の証拠金、1万ドルの取引をしましたが、だいたい、15円円安になると担保不足になってしまいます。127円の水準なのでバフェ子の想定レートよりは上になります。これくらいのバッファーは持ってポジションを作りたいなと思っています。
まぁ資金効率とか考えてもせめて10円のバッファーは欲しいですね。10円だったら、だいたい証拠金は15万円です。あと追加10万円入れて、追加1万ドルの売りを入れれば、アメリカ株のポジションの約半分が為替ヘッジできたことになります。
ゴールデンウィークまでにはこれくらいにしたいなと考えています。
長文になりましたが、バフェ子のようにアメリカ株には投資したいけど、為替が怖いという方は、ぜひDMM FXでドル売り円買いでヘッジしてみてください。
今ならきっとゴールデンウィーク前には開設できるんじゃないかと思います。
では金曜日がんばりましょー!